約150万件の実績
白内障手術の真価

南大阪アイクリニック

日本では年間の手術件数が約150万件以上と誰しもに起こる可能性のある白内障。だからこそ、南大阪アイクリニックの渡邊敬三院長は術後の見え方に強くこだわった白内障手術に注力する。患者それぞれにマッチした施術方法で、眼を治すのはもちろん「手術後の人生をハッピーにしたい」という渡邊院長の思いを聞いた。

01

患者それぞれの生活に合わせた白内障手術を

大阪泉州エリア、関西空港からほど近い場所にある南大阪アイクリニックは、手術後にその患者にフィットした見え方を実現できるかにフォーカスした白内障手術を行っている。年間多くの手術が行われている白内障だが、渡邊院長は「さまざまな施設で手術ができるようになったからこそ、その施設間の差が非常に大きい。例えば、手術後にメガネを使わずに生活できるようなチャンスがあるのに、医師の裁量だけで『これまでの生活ができればいいだろう』と決められてしまい、患者さんが置いてきぼりになってしまうことが多い」と問題点を挙げる。

白内障は、がんのように放置しておくと命の危険につながる病気ではない。だからこそ「白内障の手術の主導権は患者にあるべきだ」と力を込める。もちろんすべてを患者の要求通りに、というわけではない。同院では、術後にどういう見え方を望まれているか、を基準にメリットデメリットを説明しながら選択肢を提供し、最終的に患者にあった見え方の手術を実施する。「術前のコミュニケーションだったら世界一だと言えますね」と胸を張る。

渡邊院長は、患者のニーズに応えるため、最新情報の入手や手術のスキルなど日々の研鑽も欠かさない。だが、新たな知識を得る中には問題だと思うことも少なくない。「白内障の手術でも自由診療のものがありますが、それが許されているがゆえに老眼世代が白内障でもないのに白内障用のレンズを使う手術を受けてしまうことも増えています。自由診療ではあるものの、やはりデメリットもあり、医師としてそういったことをしっかりと説明してから手術をしてほしい」と警鐘を鳴らす。問題解決のため自らYouTubeやオウンドメディア「白内障LAB」などでの情報発信も行っている。「手術を受ける前の皆さんに届けたいという思いもありますが、ドクターにも見てほしい。自分たちにできることがないか、今までの経験に頼るだけでなく患者さん目線に立っての医療があるということをもっと分かってもらう必要があると考えています」と語る。

02

患者の立場で白内障手術をする医師や施設を増やしたい

「白内障LAB」を見て、白内障でも自分が思い描くような生活ができるのでは、と遠方から同院を訪れる患者も多い。だが、それはうれしい反面あまりいい状況ではないとも言う。「患者さんの中には、情報を得て近くのクリニックに相談に行ったものの、『これは当院ではできない、と話も聞いてくれなかった』と嘆く方もいらっしゃいます。個人的に、それは医師側の怠慢だと思う。本来であれば、全国どこででも患者一人一人の生活やご希望にあった見え方を提供できる白内障手術を受けられるようにしなくてはいけない」と訴える。

だが、そこには医療報酬点数の問題もあるという。「保険診療の手術では一人一人の見え方にこだわるとすると、どのあたりが一番見えたらいいのか、ということをかなり考えて手術しなくてはいけません。ですが、残念ながら保険診療での手術は点数が決まっているので、どれだけ工夫しても報酬は一緒。効率的に手術をたくさん行いたいと考えるのは当然ですが、そのマインドを変えてもらいたい」と語る。

その思いを広げるため渡邊院長は「白内障LAB」から、全国の眼科医に向けた啓蒙活動も行っている。「白内障の手術は、約10年ごとに技術革新が起きていますが、今後も手術せずに治す、白内障を起こさないといったことは当分難しいでしょう。だからこそ、手術を受ける皆さんの生活が少しでもよくなるように。そこに心を砕きたい。僕の求める医療の質。そして患者さんへのコミュニケーション。ある一定の水準をしっかりと守ってくれるクリニックと手を組んで、全国的によりよい白内障手術が届けられるグループを作り、育てていきたいですね」と意気込む。

今後は後進の育成にも注力したい考えも強い。「僕自身、開業時から白内障手術に特化したいという想いがあったわけではありません。患者さんと向き合う中で、より良い医療をするために、と日々考えていった結果が今に至るわけですが、僕と同じような熱量で白内障手術に臨んでくれる先生が増えたらいいと思う。そういったドクターの開業支援のようなことも行っていきたい」と患者に寄り添った白内障手術への思いを熱く語る。

南大阪アイクリニック院長

渡邊 敬三

近畿大学医学部卒業後、眼科学教室に入局し府中病院で勤務。シドニーでの研究留学を経て帰国後、大学病院で講師として白内障・角膜外来を担当。2016年に平木眼科を継承し、2018年に南大阪アイクリニックへ改名。最新技術を導入した診療や、白内障情報を発信する「白内障LAB」の監修に従事している

https://www.shoyokai.or.jp/