【大学特集】
大学生活の挑戦でゲームチェンジャーに

大阪電気通信大学

大阪府の寝屋川市と四條畷市にキャンパスを持つ大阪電気通信大学は、2021年に学園創立80周年を迎えた。塩田邦成学長は「大学生活でさまざまなことに挑戦し、社会を変える存在『ゲームチェンジャー』が現れてほしい」と期待する。

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異分野協働からのイノベーション

本学では、異なる専門分野の協働を重視しており、今後の理工系教育の中でも重要な位置を占めています。例えば「異分野協働エンジニアリング・デザイン演習」という科目では、異なる学部や学科に属する学生がグループワークで協力し、生物や植物の特殊な能力を科学的に再現。それを基に新しいものづくりに挑戦しています。過去には、猛きん類の羽などを模倣した空力特性を生かして、ドローンやプロペラの騒音防止を提案したグループが、学外の賞を受賞するなど成果を上げています。

2017年に文部科学省が示した「大学における工学系教育の在り方について」の中でも、「専門の特殊な分野に偏りすぎず、異なる分野の組み合わせから生まれるイノベーションを促進する必要がある」とされています。

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学生生活を通じ「変化に対応できる自分」に

思う存分に学生生活を楽しんで、さまざまなことに挑戦と体験をすれば、豊かな学びと成長が得られます。学生時代は非常に貴重な時間であり、未知の可能性が広がっています。学生生活を充実させ、自らの興味や好奇心を追求することで、将来の人生に豊かさと深みを加えることができると思います。

将来の社会がどのようになるか予測できない時代、何が起こるか分からない中で、「変化に対応できる自分」になることが大切です。そのためには、まずは基本的なスキルや知識をしっかり身につけることが重要です。まず大学で勉強しようと思っている学科をしっかりと学び、授業以外にも課外活動やボランティア活動、留学などに挑戦し、自由で多様な経験ができる貴重な時間である大学生活を活用して、さまざまな経験を積んでほしい。そして、キャパシティーを広げ、引き出しをたくさん持って、未知の変化に対応できる人間になるよう努めてください。そうした人たちの中から、社会を変える存在、ゲームチェンジャーが現れることを期待しています。

大阪電気通信大学学長

塩田邦成

1956年生まれ。1978年、立命館大学文学部史学科卒。学校法人立命館事務職員に入職。日本私立大学連盟事務局出向を経て、立命館アジア太平洋大学事務局、立命館大学国際部事務部長等を歴任。2014年、3月東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(高等教育論、大学経営論)。2021年 学校法人大阪電気通信大学理事。2022年から現職。

https://www.osakac.ac.jp/