世界と日本をつなぐ
法律のエキスパート
One Asia法律事務所
「クライアントのアジア太平洋地域への展開に貢献する」という想いから、各国とのネットワーク構築に注力してきたOne Asia法律事務所。日本及び東南アジア諸国からスタートし、今では南アジア諸国、中東諸国及びオセアニア諸国などにも拠点を構えている。また、日本国内にも拠点を複数もち、幅広いエリアの相談に対応。海外国内問わないリーガルサービスの提供に日々奔走している。東京オフィス代表パートナー弁護士の松宮浩典氏に、同所の独自性や強みについて伺った。
「One Asia」は日本も強い。二つのワンストップで企業法務を支援
One Asia法律事務所は世界中に構築した幅広いネットワークを駆使し、海外拠点弁護士と連携。日本国内およびアジア・クロスボーダーのM&A、ファイナンス業務や企業間の紛争解決案件に注力している。
同所に特徴的なのは、各国のネットワークを元にワンストップでリーガルサービスを提供している点である。松宮氏は「例えば、日本人クライアントが外国でのビジネスに関わる法務相談をしたい場合、本来であれば複数回、現地事務所に行き来する必要性が生じます。しかし、当所の場合は東京に来ていただければ、現地の担当者や外国語の担当者とオンラインでつなぎ、ご相談をうけることが可能です」と説明する。同様に、インバウンド投資など、外国人による日本でのビジネスに対してもサービスを提供しており、日本にいなくとも、リーガルサービスを受けることが可能だ。
さらに、同所の強みはクロスボーダーな取り組みだけでなく、日本国内でもリーガルサービスを提供している点である。「One Asiaという名前からアジアを中心としたサービスを連想されることも多いですが、日本国内でも活動しており、東京のほか、大阪と福岡にオフィスを構えています。関西や九州に本社機能がある企業も多く、お客さまの負担軽減を考えると、国内で複数の拠点を構えるべきだという判断に至りました」という。国内でもさまざまな分野に対応すべく、組織づくりを強化中である。グローバルとドメスティックにおける二つのワンストップ。同所の強みは、まさにこのワードに集約されている。
このグローバルな強みを支えているのは、アジア太平洋地域を端緒に拠点を拡大してきた先見性にある。まずはインフラ確保のごとく、幅広いネットワークを構築することを最重要視していたという。松宮氏は「具体例として、当所が南アジアに進出したのが2019年頃。ただし、当時はニーズが豊富かといえば、それほどではありませんでした。しかし、今や南アジアの中でもインドは特に人口も多く、成長が目覚ましい国。実際、インドをターゲットにする企業も増加しています。そうした中で、すでに南アジアにネットワークを持っていたことで、当所としては強みを遺憾なく発揮できる。ニーズが多いから進出するのでは遅いのです。拡大とクオリティの担保はバランスが欠かせないものの、まずは新たな道を切り開いていくこと。それが当所のカラーであり、強みといえます」と語る。
前例のない挑戦を絶やさない
フロンティア精神に満ちた理念を一人ひとりが共有する同所。松宮氏が入所を決めた理由もそうした理念への共感からだった。「誰もがやったことがないことをやってみたい。一言でいえば、ニッチへの挑戦です。多くの人がやったことがあることをやるのであれば、私より優れた人は多くいます。一方で、誰も挑戦したことがない分野ならば、私が最初になれるかもしれない。そのような興味と好奇心が原動力になりました」と語る。
新たな道の開拓とは前例のない挑戦を重ねていくということ。時に訪れる困難に対し、松宮氏が大事にしている心構えとは。「リーガルサービスを提供する上で、やはり白黒はっきりつけられないことや、前例がないためにすぐに断言できないことも少なくありません。しかし、お客さまはお困りごとを抱えて、数ある法律事務所の中から当所に来られている。ならば、私たちは『分からない』と突き返すのではなく、未来志向で提案できることを尽くしていく。これは私のみならず、他の弁護士たちにも周知していますし、皆が共通に持っている心構えです」という。
ネットワークの構築と拡大に注力している同所は今後もその歩みを絶やさない。「当所一同、今後もフロンティア精神は忘れずに維持していきたいです。また、アフリカ進出を目指す弁護士もいるため、積極的に検討し、そのチャレンジを後押ししていく見込みです。実際、東南アジア諸国全体では2050年頃には減少傾向になるという予測もあるなか、アフリカ諸国全体では21世紀中は人口が増加し続けると予測されています。当所が歴史を紡いでいくためにも、アフリカはまさに今後開拓し、目指していくべき地域なのだと感じます」と松宮氏。
また、日本国内での事業にも妥協はない。「海外と同じ戦略で臨むわけではありませんが、日本国内での地盤も固めていきたいと考えています。人脈を広げ、今よりもさらに幅広い仕事ができるようにしていきたい。私は東京オフィスの代表なので、まずはここからできることに注力していきます」という。世界と日本をつなぐ架け橋として、そして、新たな道を切り開く先駆者として、松宮氏は未来に向けて挑戦しつづける。
One Asia法律事務所東京オフィス代表パートナー弁護士
松宮浩典
2006年に弁護士登録後、外資系法律事務所や日系法律事務所に勤務した後、2018年からOne Asia法律事務所に所属。同事務所では海外拠点弁護士と連携し、日本国内およびアジア・クロスボーダーのM&A、ファイナンス業務や企業間の紛争解決案件に従事。
https://oneasia.legal/