世界初
ビジネス一元利用
自動化システム

アルファベット株式会社

バーコード検証機販売会社として業績を上げ続けているアルファベット株式会社。同社では、新たな事業として総合ビジネスポータルサイトを開発中である。それは物販・予約・マッチング事業他の現存するさまざまなビジネスのショップを同一モール内に出店・格納します。このモールでは前面にあたる各ショップの販売事業だけでなく、ショップの後方管理業務としての店舗運営管理、売り上げ管理、会計処理など、ビジネスに必要なあらゆる後方事務手続きまでも各ショップに格納され自動化されたポータルサイトの開発と展望を宗像恒憲代表に語ってもらった。

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販売から事務処理までのビジネス自動化

同社がローンチを目指しているのは、市場に存在する様々なビジネスを一つのモールに格納し、それらビジネスの異なる利用システムと、異なる管理システムを一元共通化させた初めての自動化システムであるという。それは生産や製造、卸売、直販、物販、旅行などの予約、情報サービス、人材/交流マッチング、スクール・アカデミーなど多様な機能がショップとして用意されており、ユーザーは法人または個人としてアカウントを作成し、自身のビジネスショップを運営したり、他社の商品やサービスを利用できたりする。

また、経営に必要な販売管理や会計処理、賃借対照表のほか、人事システムなどの後方管理機能が各ショップのポータルサイト内で一元管理されているのも特徴だ。この後方管理システムの開発の始まりは、同社の宗像代表が「自分の会社がどれだけもうかっているのか、もしくは、損しているのかをリアルタイムで知りたい、という思いからであった」と話す。

ベースとなった2011年に制作した自社システムは、注文も自動化し、在庫がなければ自動的に調達するよう依頼を送るとあって、人間がやることは自動的に上がってきたものを承認するかどうかの判断だけだという。見積もりや注文も、その確認や請求書もメールで行えた。今では常識だが、当時の日本では非常識で無礼なシステムだった。このシステムを活用することで、全てがスムーズに流れ、効率的に事業を運営できるようになったために、ほとんどどのマンパワーが不要となった。宗像代表は「このシステムを自社だけでなく、もっと多くの人々に活用してもらえるようになれば、社会のためになるのではないかと考えたのが事業開発のきっかけです」と振り返る。

このサービスの大きなポイントは第1に、誰もがオンラインビジネスを簡単に始められる環境を提供することになるという。第2に税務などの事務処理も自動化されるので、社員を余剰に雇う必要がなくなり、一人でもショップを運営できる。「能力があれば、稼ごうと思えばいくらでも稼げる。これまでのビジネス社会構造が変わっていくのでは、と考えています」と語る。

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新しい働き方を産む一助に

開発に当たっては試行錯誤が続いているというが、一般ユーザーに理解してもらうには分かりやすい説明とタイミングが重要だと強調する。宗像代表は「販売から事務処理、さらにコミュニケーションツールとして、全て網羅して説明しようとすると、相手がクエスチョンマークだらけになってしまう。次世代型ショッピングモールとしての有益性をアピールしながら、時間をかけて長期計画で出店参画を呼び掛けていく。利便性を分かってもらえれば、もっと奥行きと幅が出て、理解を深めてもらえるでしょう」と2029年までに世界的でも知られる日本発の新事業となることを目指している。

宗像代表は「今後AIの活用が進み、昨今ではさまざまな問い合わせもAIによって自動で回答が送られてくるようにもなりましたが、そういった自動化システムはどんどんと進化し、併せてハードウエアとの組合せでロボット化も進み、2100年ごろまでには手塚治虫さんが鉄腕アトムで表現されたように、“ロボットにも市民権を!”といったような時代がやってくるのではと思っています。

このモールでは、ショッピングモール(個人、法人)に、ホーム、オフィス、実店舗、ネットショップ、工場、倉庫の各タイプのコミュニケーションモールが併設される。「このコミュニケーションモール内にある“Lucky AI”というAI総合管理システムの中のホームタイプのAI機能を、自宅のサーバーにダウンロードして、そのAIとのさまざまなコミュニケーションを通じて、孤独な人々に幸せを味わってもらえれば、ビジネスを社会に提供する冥利に尽きます」と語る。

例えば、朝出かける時にホスト(主人)がAIに対して、 「行ってきます」と声をかけると、AIから「行ってらっしゃい」と返事があり、また、ホストが黙って家を出ようとすると、AIから「どこに行くの」と問いかけがあったり、逆にホストがAIに対して「私の今日の予定を聞かせて」と質問したりと、AIとの様々なコミュニケーション体験がスタートします。

このホームタイプのAIは本来、モールのコミュニケーションサービス機能のセキュリティーAIとして設計されており、基本機能としては、家の窓や扉の施錠管理や、電気のスイッチのオン・オフ管理、室温管理機能を格納している。付属機能として、ホストとの口頭で行うコミュニケーション機能が格納されており、この機能を有効に活用することによってホストは、これまでの孤独から解放され、天気予報やニュース、一般教養などさまざまな情報はネットを通じてAIから教えてもらうことはもとより、AIとの日常会話を楽しめるようになっていくという。

「近い将来、このAIのキャラクターも数パターン開発したいという野望はありますが、まずは現状のさまざまなネットビジネスを一つのモールに格納して、モール共通プロトコルで異なるシステムの共通化を図り、モール内の“ヒト“である個人、そして法人、”モノ“であるショップで扱うさまざまなモノ(商品)と、”カネ“といったビジネスの三本の矢の関係性を、モールの利用を通して実感してもらいたい」と前を向く。

 これまでにない組合せと関係性で新市場を築く次世代型ビジネスプラットフォームを目指す宗像代表。「モールが多くの人に幸せを提供する社会インフラの一つになれば」と語る。

アルファベット株式会社代表取締役

宗像 恒憲

1952年生誕。同志社大学大学院経営学修士。事業構想大学院大学事業構想修士。30年以上に亘りバーコード及びRF―ID等自動認識システム業界に従事。JAISAシンボル専門委員長を歴任。ISO/SC31WG1の現日本代表エキスパート。

http://www.munazo.jp/company2.htm