真摯に向き合う
リーガルサービスを
リーガルキュレート総合法律事務所
リーガルキュレート総合法律事務所は、多種多様な弁護士をそろえ、クライアントの発展に寄与するリーガルサービスを提供している。何よりも“縁”を大切にし、クライアントに真摯(しんし)に向き合うという高柳孔明代表に今後の展望などを聞いた。
あらゆるニーズに応える
東京地検特捜部が関わるような事件や芸能人、著名人の案件など社会的に注目を集める事件を担当することも多い同事務所だが、中小企業法務から個人の依頼も民事・家事・刑事と幅広く対応している。所属する弁護士も30~50代で、刑事弁護を得意とする弁護士、司法研修所の教官経験者や成年後見、破産、家事事件を得意とする弁護士などバラエティーに富んでいる。
「さまざまな個性のある人が集まってチームで協力しながら、クライアントに必要なものを提供するという理念に基づいています」と語る。その思いは事務所名にも込められている。「キュレーション(Curation)とは、膨大な情報の中から、価値のある情報を収集・分類し、さらに情報と情報とをつなぎ合わせることで、新しい価値を生み出し、共有するという意味です。人や知識、経験を集結してクライアントに対してベストなものを提供することを目標に名付けました」と力を込める。
独立のきっかけは「自分に関わった人々とのご縁を大切にして、皆さんの成長に資するような仕事がしたいと思った」からだという。得意分野も個性も異なる弁護士を幅広く有する理由も「ご縁を大事にしていると、専門の仕事だけが来るとは限らない。あらゆるニーズに応えられるような総合法律事務所を作っておくことが大事だと思った」と語る。
何よりも“縁”を大事にしたいという高柳代表だが、それは弁護士を続ける中で磨かれた部分だという。「弁護士という理屈の仕事をしていますが、理屈では説明できない現象がある。そのとき一生懸命やっている仕事から次の仕事が生まれて、ご縁がどんどんと広がっていく。一期一会という言葉がありますが、これだけ弁護士がいる中で自分を選んで相談してもらえた。そこ自体に必然性があると思う。仕事面では論理も得意で、大事ですが、それだけではないものをリスペクトしています」と強調する。
さまざまな能力を持つ弁護士を
“キュレート”
「一番身近で会社、個人どちらの役にも立てる」と弁護士という道を選んだ。そんな高柳代表が仕事をするうえで大事にしているのは「正直に真摯(しんし)であること」だ。クライアントと意見が異なるときも、専門家として正しいと思うことを貫く。そのために視野を広く持ち、独りよがりにならないよう、物事の大きな流れなどを意識しているともいう。「今、分かっていただけなくても半年後、1年後には分かってもらえるかもしれない。そういったプロセスを踏めるよう調整はしますが、自分の思いを曲げないといけないような局面はあまりないですね。ご相談の内容だけでなくバックグラウンドを含めて洞察してから、自身の経験からの見通しなどをアドバイスしますから」と語る。
デジタル化が進む今、法律事務所の分野にもAI技術が導入されつつある。「自分が駆け出しのころは、図書館に行って調べる必要があったものも、今ではインターネットを使えば出てきますし、AIによってそうした単純作業はよりスムーズになる。弁護士として、今後はクライアントに対してより創造的なアドバイスができるようになる必要がある。さらに俯瞰して、将来を見通す目が必要になってくるだろう」と指摘する。
「目の前のことしか見えていないクライアントに法律の知識を持ったAIが判例を出したとしても、そこからどうしたらいいのか、判断できないでしょう。そこに寄り添い、前を向いて進んでいける状況を作り出す。先のビジョンを提示し、そこに導いていくことがこの先の弁護士にはより必要になってくるのでは」と問いかける。
設立から10年を迎え、近年は若手弁護士にも目を向ける。“キュレート”という事務所名通り、世代を超えて、さまざまな能力を持つ弁護士を集めて、事務所をさらに大きくしたいという。「依頼者のため、という基本をずらさず、真摯に向き合って正直に対応していくことが大事。そうしたパッションを持つ若手と一緒に仕事をしていきたい」という。
「出会う人とのご縁には意味があると思っていますので、その人のプラスになったり、感謝されたりすることが自分のモチベーションになる。クライアントのためが、ひいては社会のためになる。自分自身に対しても恥ずかしくない仕事をしたい」と、今後も全てのことに正直に、公正かつ健全な社会の調和と発展に寄与できるリーガルサービスを提供する。
リーガルキュレート総合法律事務所代表
高柳孔明
1976年、神奈川県横浜市出身。2001年、東京大学法学部卒業後、表参道総合法律事務所パートナー弁護士を経て2012年にリーガルキュレート総合法律事務所を設立。現在に至る。
https://www.lclaw.jp/