100年先も
価値ある不動産を
提供したい

株式会社日本土地建物

2023年に創業20周年を迎えた投資用不動産のプロ集団、株式会社日本土地建物。堅実経営で着実に成長を遂げてきた神山重子代表は「一つとして同じ物件がないところが、不動産の一番の魅力」と語り、「100年先も価値ある不動産を提供する」をビジョンに、リノベーション事業に注力している。

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遊び心のあるリノベーションで話題に

創業以来、毎期黒字を達成するなど成長し続けてきた同社の始まりは、神山代表が一人で立ち上げた7坪のワンルーム事務所だった。「会社勤めをしていたときは、忙しくてあまりプライベートな時間も取れなかったので、ゆっくりと自分のペースで働きたいと思いました。最初は特に大きくするつもりはなかったんです。当時は電話とファクスさえあれば、不動産会社を開業できたので、自分一人で食べていけるくらいの仲介手数料は稼げました」と振り返る。だが、持ち前の堅実さで顧客が増え、「一人じゃどうにもこうにも回らなくなっちゃった」と1人、2人と社員を増やし、10年前から新卒採用もスタートし、2024年には新卒9期生として、7人が入社した。

 「自分とその周りにいる人たちには、実り豊かな人生を歩んでほしい」と語る神山代表は、「共存・共栄・共生」という言葉を大切にしている。社員の成長=会社の成長という考えから、人材育成にも積極的で、「外部研修含め、入社時の研修にはかなり力を入れています。私たちが目指すのは、不動産投資運用、そして不動産再生ビジネスのプロフェッショナル集団。人材を人財と考え、育成し、ともに成長していきたいと考えています」と力を込める。

現在は、不動産再生事業、収益不動産保有事業、ソリューション事業と三つの事業を軸に展開。特に注力しているのは、不動産再生事業だ。「きっかけは、リーマン・ショックです。マンションを中心に買い取りを行っていたので、所有していた物件を損切りして売却したこともありましたが、一棟収益不動産のリノベーションにかじを切ったことで大変な時期を乗り越えられました」と振り返る。

「ポップな感じが好きなので、色合いにはこだわっています。外装も内装も、遊びがある雰囲気を大事にしています」という神山代表の言葉通り、遊び心のあるリノベーションが同社の特徴だ。大理石調の床材やデザイン性の高い壁紙などを使った物件は若者にも人気が高いという。神山代表は「人気YouTuberさんが弊社のリノベーション物件を気に入って入居してくださったんですが、そこで話題になったこともありました」と語る。

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大好きな不動産事業でさらなる発展を

「100年先も価値ある不動産を提供する」をミッションに掲げる同社は、確かな仕入れ力も強みの一つだ。神山代表は「やはり立地です。場所さえ間違えなければ100年先も価値は下がらない。駅からバス利用などちょっとアクセスが悪い場所だと100年先はどうなるのかなど、仕入れの目利きは研究を重ねています」と胸を張る。その目利き力はリノベーション事業にも発揮されている。「リノベーションすれば何でもいいわけではなく、がっつり手を入れてリノベーションすればいけるダイヤモンドの原石のような不動産を見つけることことが大事」と語る。

創業20周年を迎え、2024年3月にはさらなる業務拡大のため、帝国ホテルタワーからGINZA SIXへと事務所を移転した。「2010年8月に帝国ホテルタワーに移転した際には、そこにオフィスを構えるということで、取引先や金融機関から信用できる会社だと見る目が変わった感覚がありました。さらに、人材採用といった面でもいい人材が集まってくるようになりました」と語り、新たな事務所で心機一転、今後は不動産業以外への進出も視野に入れている。

「長く付き合いのあった不動産会社の社長が高齢になったため、M&Aでその会社を譲り受けたのですが、M&Aで新たな事業を展開していきたい。最近は、異業種の方とも定期的にお会いできるようなイベントを開催していますので、飲食やホテル業など不動産業に関わらずどんどんチャレンジしていきたいですね」と意気込む。

不動産は宝探しみたいなものだという神山代表。「一つとして同じ物件がないところ。それが一番の魅力ですね。新たな事業にも興味はありますが、自分が大好きな不動産という既存の事業にも、今後さらに注力していきたい」と力を込める。

株式会社日本土地建物代表取締役

神山重子

1966年、栃木県出身。2022年3月に慶應義塾大学経済学部を卒業。分譲開発・資産運用の株式会社ニッテイ(現:株式会社ニッテイホールディングス)や株式会社長谷工アーベストで法人仲介のビジネスに携わったあと、2003年に株式会社日本土地建物を設立し、代表取締役に就任。不動産投資事業を核として、不動産コンサルティング事業、不動産再生事業を展開。

http://www.j-tochi.co.jp/