異色の経歴を生かし
親切丁寧な弁護士に

札幌イリス法律事務所

異業種からの転向という異色の経歴を持つ札幌イリス法律事務所の弁護士、千貝周光弁護士。債務整理や離婚・交通事故を専門とする千貝弁護士のモットーは、「親切・丁寧を旨として、身近で親身な法律事務所でありたい」という想いだ。

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話を聞き出す力が強み

立命館大文学部心理学専攻を卒業して、自動車の整備工場に勤めていたという千貝弁護士は、34歳の時に転職を決意した。「何か新しいことがしたいと思っていて、ちょうど法科大学院(ロースクール)の出願期間だった。ここを逃したら挑戦できないだろうという気持ちもありました」と語る。「司法試験を受けるまでの期間は、人生で一番勉強しました」という千貝弁護士は北海道大学のロースクールを出て、弁護士に転身した。

 大学で心理学を専攻した経験は「話を聴くこと」に役立っているという。「本人は重要だと思っていないことが意外と重要だということも多くあります。聞かないと出てこないものでもあるので、引き出す力が必要になってきますが、そこは過去に学んだ心理学のスキルが生きています。話をよく聴いたうえで、よりよい方針を一緒に考えていくというのが自分のスタイル」と語り、クライアントから「こんなに話を聞いてくれると思わなかった」と言われることも多いという。千貝弁護士は「別に大したことをしたつもりではないですが、ちょっとしたこともじっくりと聴くようにしています。どんな案件も人対人。信頼関係を作ることから、つながっていくことがあると思います」と胸を張る。

千貝弁護士は「最終的にクライアントが納得するところに着地することが最も大切。難しい案件のときは、『最初から難しい、こうなる可能性が高い』という見通しを伝えたうえで契約をするようにしています。わだかまりなく、言いたいことを言ってもらえていれば、当初の想定通りの結果だとしても納得してもらえる。離婚案件は、本人もサポートする弁護士もエネルギーが必要なことが多いのですが、最初にお話をじっくり聴いていれば、最終的に納得してもらえる」と明かす。

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困った時に応えられるように

札幌イリス法律事務所の基本理念は「親切・丁寧を旨として、身近で親身な法律事務所であること」だ。弁護士に気軽に相談するのは難しいかもしれないが、千貝弁護士は「事件や問題構築になる前に相談してもらったら、もっとスムーズに解決できることもある」と訴える。相談する適切なタイミングは「一番まずいのが、裁判所から書類が届いているのに無視してしまうこと。個々の案件で異なる部分もありますが、困ったことが起きたとき、まずネットで調べるのではなく、弁護士に相談する。それが一番だと思います」とアドバイスする。

 高齢化が進み遺産相続などの相談も増えるが、「想定される問題があるなら、生きているうちに、自分の意思を書面で明らかにしておく。予防という意味でも気軽に相談してほしい」と強調する。

また、弁護士の業務が人工知能(AI)で代替できるとも言われるが、千貝弁護士は「対人間の関係性をどうするか、という部分はAIだと難しい。法律的な知識をサポートするなど、AIを使うことで作業が効率化する部分もあるとは思うので、弁護士は論理的なところに特化し、AIと共存する。弁護士として生き残るためにはコミュニケーション能力が必要になってくる」と予測する。

 「弁護士は、宣伝したからといってクライアントが増えるわけではありません。葬祭業と似たようなもので、何か困ったことがあったときに来る場所。ある意味、受け身ではあるので、どんな方が相談に来てもきちんと受け止めて、応えられるように経験やスキル、知識を常に更新し続けていきたい」と意欲を燃やす。

札幌イリス法律事務所代表

千貝周光

1974年、北海道出身。立命館大学文学部哲学科心理学専攻を卒業後、自動車の修理工場に勤務。経理や庶務を担当し、34歳で退職。その後、北海道大学法律研究科法律実務専攻を経て、弁護士資格を取得。

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