未来基準に適合した
快適な家作りを提案

ネクストイノベーション株式会社

注文住宅を中心に事業を展開するネクストイノベーション株式会社。豊藏一幸代表取締役は、2030年に義務化されるエネルギー収支ゼロの住宅「ZEH」(ゼッチ)を始め、未来基準の家を顧客らに周知し、シェア拡大に取り組んでいる。その思いや今後の展望を聞いた。

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住宅から子育て、介護の専門的な知識でサポート

ネクストイノベーション株式会社は、リフォームや増改築、不動産売買仲介、土地活用、ビル建設などの事業を中心に、子育てから派生した幼児教室や訪問看護など、さまざまな事業を展開している。豊藏代表は「注文住宅の販売を行う中で、子供のために家を建てる人が多いことや、介護や看護が必要になってきたためリフォームや増改築をしたいというさまざまな相談を受けてきました。そんな中、子育てをしやすい家や、0~3歳までの子供のためにいい環境、看護師や介護士、家族らが看護時に動きやすい動線づくりなど、教育や看護面でも専門的にサポートして、永続的に成長し続けられる事業を行っていきたいという思いからでした」と現在の事業形態になった経緯を語った。

そんな豊藏代表は、未来基準に適合した住まいを届けていきたいと、2030年に義務化されるエネルギー収支ゼロの住宅「ZEH」(ゼッチ)や、住宅建設時のCO2排出量も含めてライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする「LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅」を顧客に積極的に提案、周知している。

「日本は欧米諸国に比べて環境に配慮した家が少ない。そのため政府も東京都も大きく負担をしてでも進めていこうと力を入れています。また、太陽光発電の標準化は長い目で見ると、住む人にとってメリットが大きく、特に現在光熱費が上がっているので、とても喜ばれています。ただ、喜んでもらうことももちろんですが、家という点から環境やエネルギー問題の重要性について伝えていくことも我々の使命だと思っています」と明かす。

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英語圏でビジネス展開を

現在すでに「ZEH」は基本として、「LCCM住宅」も広めていく上でも、「注文住宅の中でもブランドが六つあるのですが、中間グレードの商品は標準スペックを明確にし、金額をオープンにしています。ホームページを見て来店する人が多いので、金額を明確に分かりやすくしました」と話す。

事業が拡大する中、建設業の人材難が今後の課題だといい、「職人が減っていて、今後それを補うためには工業化住宅に寄せないといけないのか、海外実習生や外国人材と共に施工体制を作っていくのか、まだ答えは出ていません」と明かす。そして「10年先に上場できる会社にするため、さまざまなことに取り組んでいます。ずっと私がやり続けられるわけではないし、どこかで誰かに継いでいかなくてはならないので、誰でも運営できる会社にしていかなくてはならないと思っています」と先を見据える。

さらに、「今後はフィリピンを中心に英語圏でビジネスをしていきたい。飲食店や小売店など、経済発展と共に成長していけるビジネスを展開していく予定です」と、新たなことに挑戦し続ける豊藏代表。「社員の成長が力になることはもちろん、経営者同士の交流などでたくさんの成功事例を見聞きして、刺激を受けています」と、新たなことに挑み続ける。

ネクストイノベーション株式会社代表取締役

豊藏 一幸

1972年、千葉県出身。帝京大学理工学部卒業後、株式会社新昭和にて7年間住宅販売営業に携わる。2003年ヘッドハンティングされ、1年で赤字会社の再建に成功。2005年創意工夫にスピード感を掛け合わせた、永続的に成長し続ける企業を目指し起業。

http://www.nextinnovation.co.jp/