鑑定と再生医療で
心と体を元気に

株式会社珠清

大阪を拠点に、スピリチュアルヒーリングサロンを展開する株式会社珠清。個人から法人まで幅広い顧客を持つ橋田佳澄代表は「鑑定だけだったらAIにもできるが、私たちは機械には絶対できないところに踏み込める」と力を込める。

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“予約の取れない占い師”が業界を変える

冠婚葬祭の司会業から占い師へと転身した橋田代表は、仕事を通じて、笑顔や幸せを届けたいというポリシーを軸に、うそ偽りなく鑑定の内容を伝えることで、「予約の取れない占い師」として話題になった。「当時は大手の占い館で鑑定をしていましたが、占い業界は待機時間が長いなどブラックな一面も多く、そこを変えたいという気持ちで、個人のスピリチュアルサロンを立ち上げました。その後、占い師を複数抱える占い館をオープンし、現在は、鑑定にこられたお客様自身のことは勿論、子供や家族、受験などの個人相談から、取引先との関係など、法人や学校関係者まで、顧問契約を交わし、コンサルティングに近いような鑑定も行っています」という。

運営する「占い館叶~kanaeru~」では、占い師の育成にも注力する。「鑑定力があっても、相談者に対してどうやって伝えるべきか。技術はあるのに鑑定の質が上がらない、という問題を抱えている占い師も多い。それまでの歩みや背景にあるライフスタイルを踏まえて、相談者に鑑定結果を伝えてきた経験や技術を後進に伝えていきたい。相談者の弱みにつけ込んで、依存性の高いものにする占い師もいますから、そこを変えていきたい」とクリーンなイメージを打ち出している。

また、2022年には再生医療の分野にも進出。占いやヒーリングサロンとは全く異なるジ
ャンルだが、「明るく楽しく笑顔で生きていくためには、心と体のバランスが一番大切。
鑑定で心は元気にできても、体を元気にすることができない」と行き詰まりを感じたこと
が、再生医療に目を向けるきっかけになったという。「健康で長く仕事がしたいという相
談も多く、心だけでなく体も元気にできるサポートができるかもしれないと取り組みを始
めました」と、現在は熊本と久留米のクリニックと提携し、メディカルアテンダーとして
発信を始めている。

02

AIにはできない“伝える”技術

今後は、鑑定と占い館、再生医療が同社の事業を担う3本柱に。法人の鑑定では人事採用や会社組織についての相談も多いという。橋田代表は「これからの社会、何か特化しているものを持っていないと必要性を感じられないようになっていく。だからこそ、私は自分の価値に気付いてもらえるよう、鑑定を通じて一人一人が持つ特徴、強みをより多く伝えていきたい」と力を込める。

占い業界もDX化が進んでいるが、鑑定という部分では「人だからこそできる部分に価値を見いだしてほしい」といい、「生年月日を入れたら占い結果が出てくる、といったような単なる鑑定だったらAIでもできますが、“伝える”技術は人だからこそ価値がある。私も方位方角やターニングポイントの時期などを占うときは統計学を使いますが、もっと踏み込もうと思うと、その人の生きてきた過程や過ごし方で変わってくる。機械にはできないことを提供しています」と強調する。

個人サロンでの鑑定は、体力の続く限り続けていきたいという橋田代表。今後は顧問契約をするような法人案件も増やしていき、運営する占い館は、育て上げた後進に託したいという。玉石混交の情報化社会で、占い師も再生医療も「本物を届けたい」と意気込む。「私の考えていることは、世の中においては小さなこと。願いがかなったからといって何かが大きく変わるわけではないかもしれない。でも、今自分が思っていることを実現するために向き合い続けていれば、何かが大きく変わることもあるはずなので、皆さんが笑顔になれるような次の夢を見つけて、これからも走り続けたい」と橋田代表は前を向く。

株式会社珠清代表取締役

橋田佳澄

1969年、東京都出身。1989年、神戸CHKアナウンサースクールへ入学した後、司会業専門会社へ入社。さまざまなアナウンス業の経験を積んで32歳で独立。占い師に転身後、2019年に「株式会社珠清」設立。同年12月に「SpiritualHealingSalon」、2021年9月に「占い館叶~kanaeru~」をオープン。

https://www.jusei.info/